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医療連とは?

2017/10/16

釜ヶ崎では、年末・年始にかけて、野宿を余儀なくされている労働者

の生命を守るための越冬活動が、越冬闘争実行委員会によって197

0年より取り組まれて来ました。医療連(正式名称は釜ヶ崎医療連絡

会議)の母体は、この時に結成された、越冬闘争実行委員会医療班に

遡ります。当時の医療班の活動は、医療相談や越冬闘争時に入院して

行った労働者への面会活動等でしたが、とりわけ、労働者への面会活

動等は、越冬闘争期間中に限定されるものではなく、年間を通しての

活動が必要とされていたのです。こういった理由等から、年間を通し

ての医療相談や労働者への面会活動を行っていくために、医療連が結

成されたのです。(1982年頃)医療連結成当時の釜ヶ崎の生活保

護の実施機関は、大阪市立更生相談所(以下、市更相と略す。)が日

常的にその業務を続けていましたが、当時の市更相職員は、相談に出

向いた1人1人の労働者に対して、適切な生活保護を実施しないとい

う違法な対応が常態化していました。結成当時の医療連の課題は、市

更相職員の違法な対応をいかに改善して行くのかということでした。

2000年5月からは、「国境なき医師団日本」の支援を受け、釜ヶ

崎に事務所を開設。医療相談や労働者への面会活動を今まで以上に継

続して出来るようになりました。医療連のこれまでの活動を振り返る

中で、忘れてはならないのは、2003年に勝訴が確定した、佐藤訴

訟です。これ以降は、釜ヶ崎で少しずつ居宅保護の道が開かれて行く

ことになります。現在の医療連活動についてですが、医療連事務所で

の相談活動以外に、医療連を通して生活保護を利用するようになった

労働者との交流会活動(毎月1回、第1土曜日)、釜ヶ崎周辺で野宿

を続けている労働者の下に出向いての夜回り活動(毎月1回、第4木

曜日)も継続して行っています。

代表理事 大谷 隆夫

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